あなたは言葉でできてる

日々

努力をすれば

あなたはあなたなりに十分頑張っているね。だからもうそれ以上頑張る必要なんてないわけだ。いやいや思っていた理想とはまだまだほど遠いのでできればもう少しいい暮らしがしたいとさらに作戦を練っている。もちろんそれ自体を楽しんでいるのならばそれで良い。ところが、それが苦行のように感じているのならば一旦手放すことが肝要だ。何事にもほどほどというかいい塩梅で留めておかないと、いずれ暴走してしまうからね。そもそもあなたがあなただと思っているそれは、実はあなたではない。あなただと思いこんでいるだけで、それが証拠に本当の自分探しなんていう旅に出てしまうぐらいのものでしかないからね。あなたが主人公の映画を見て、主人公になりきるのはステキなことだけれども、それはそれが映画だとわかった上だからこその話だ。そこであなたもあなた以外の誰かも応援して暖かく見守っているぐらいがちょうどいいわけだ。

境界線

そもそも区切りがあるようになんとなく思っているそれらは、よくよく観察してみればみるほどそんなものが曖昧であることがわかる。未来や過去というこれまた摩訶不思議な概念の中にしか幸せがないのもそういうことだ。ところが、将来の夢を語ってにんまりしているあなたは今しかいないし、過去の栄光の思い出話を鼻をふくらませてしたり顔で語るあなたも、やっぱり今しかできない。そう、未来や過去に幸せを持ち込んだところで、それはありもしない幻想を見つめているだけだね。幸せは今しかないのだから、今あまりに苦しいのは明らかに間違っている。努力もあなたが思うやがてくる未来のために我慢してやっているかもしれない。けれどもそれも絵空事だということに早く気づくといい。あなたは今しか幸せになれないし、過去や未来の幸せなんてどこにもないのだからね。それを思い出したり夢見ている今にフォーカスすればいいだけのことだ。

時間は言葉

あなたもあなた以外も、過去も未来もすべては言葉がなんとなく生み出している幻想でしかない。言葉はあらゆるものを限定的に区切らないと成立しないからだ。それもいつも今にいるからこそ言葉が使えるわけだ。言葉はそういう意味では架空の世界を広げる原動力とも言える。だからこそ、言葉を大切に生きることが、あなたの人生を大切に生きることにつながっている。現代が刹那的で殺伐とした世の中に変わったと思っているのは、言葉を大切にせずむしろ蔑ろにしていることもその一因であることは間違いない。言葉を紡ぐ力というのは、時空を操る力でもある。その限界とからくりを知っているからこそ、言葉の真価を発揮することができるわけだからね。だから誰かを誹謗中傷したり、炎上させたり、クレームばかり言って何もしないという態度もそこから生まれてしまうわけだ。ある意味欠陥だらけの言語を上手に操ることで、あなたの世界がぐっと広がれば世界が一変するのはそういうことなんだよ。