不安の正体

日々

知らないこと

知らないというのは不安という意味だね。知っているというのは充足を意味している。何を言っているのかちょっとよくわからないと思うだろうけれども、人生のからくりは実はとてもシンプルなんだ。ネットで気になるカバンを調べているとき、そこに不安なんかは存在し得ないだろう。好きな推しのことを知りたいがために色々調べて、新たな発見や気づきがあったとき、あなたはとても充足しているだろう。そういうからくりを逆に使えばあなたは不安になる要素を徹底的に排除することができる。不安でいっぱいになったとき、あなたは新たに知的好奇心を満たす何かを調べてみればいいね。知っていることで不安になることはない。漠然とした将来への不安とか、このままでは生きていけないと怯えている様子はまさにその先が見えないからという原因でしかない。もしあなたがすべてを知ったとき、あなたは安心して毎日を過ごすことができるというのは間違いないわけだ。

あなただけのこと

会社につとめていても、この先ずっとこのままつらい思いをしなければならないと感じているからこそ不安になる。もちろんそうした思いで転職先を探すのも悪くはない。けれどもそれで何かあなたの不安を打ち消す材料となるためには、そうすることでどれだけの他者貢献ができて、どれだけ充実した毎日になるかを想像できるかどうかにかかっているね。そうしたところで、今と同じように付き合いにくい上司がいたり、あなたに嫉妬ばかりを押し付ける同僚がいたりすれば台無しになるね。なぜならそれはすでに経験済みであり、知っていることだからだ。ところが、思わぬことであなたが感謝されたり、あなたの存在をありがたく思ってくれたりすると状況は一変するわけだ。それは転職で得られるというよりも、あなたは今のままであってもそうなれば満足するだろうし、不安に思うことも少なくなるだろう。あなたを起点に何かを変えようとしてもうまくいかないからくりはそこにあるわけだ。

知りたがり

だから不安やなんとなくのもやもやを脱却したければ、なんでもいいから知的好奇心を満たす行動をするだけでいい。もちろん仕事だけのことではなく、全く関係のない趣味や分野のことでもいいね。常に人生は勉強だと言われるのも、実のところそうやって生きることが一番平穏で安心して過ごせる幸せな時間を増やすことに繋がるからだ。ところが、不平不満ばかりに苛まれているときは、全く現状を打開しようとするような知的好奇心を満たす行動を取っていないことに気づくだろう。人生の主たるテーマは、何事にも面白そうだとか、わくわくするなにかに関心を寄せて、それについて色々と調べて少しずつ知るという行為なんだ。だからたまの休みに非日常を求めて旅に出たりするだろうし、行ってみたかったレストランに向かったりするんだよ。そういう知的好奇心を満たすことで、あなたはつかの間の幸せを感じることができる。であれば、転職も行ってみたかったレストランに行くようなものでしかないので、それだけで人生が好転することはないね。おそらくはやがて今まで通りの不安に包まれてしまうだろう。次に行ってみたい何かがそこには欠けてしまっているからだ。常にやってみたいことをやることがあなたを不安にさせる何かに付け入る隙がないことなんだ。