あなたは無敵

日々

無敵

あなたにとっての敵は、実はあなた自身だね。あなたを陥れようとする誰かがいるのも、あなたが生み出した幻影だし、あなたが本当に打ち勝つことが必要なのはあなた自身しかいない。だからこの世は他人などいなくてあなた一人だけだと比喩されるわけだ。あなたがそう思えば敵となり、あなたがそう思えば味方になる。敵もまた味方に変わるわけだから、結局のところその分類は絶対的ななにかではない。だから誰かを言い負かしたり、論破して優越感に浸っているのは、結局のところ虚しいわけだ。そんなことをしたところで、何かが改善したりあなたが思う理想の状況になるわけではないのもそのせいだね。ということは本来あなたはそのままで無敵であるし、誰かと戦う必要など微塵もないわけだ。ところがあなたがこうありたいとかこうしたいということを邪魔してくるような存在をわざわざ生み出しているのは一体なぜなんだろう。

困難

それは、そういう困難を自ら課すことであなたは苦労をしたという実感を得られるからだ。茨の道を一歩一歩進んできたという生きている実感をあなたが欲しているわけだ。そうでないと、あっさり夢が叶ってしまえばありがたみも自慢もできないからだね。でも本来は全く逆だ。あなたがやりたいと思ったことはすんなりとそれほど苦も無く実現している。現にあなたに抵抗する勢力をもあなたが自らいともたやすく生み出すことができているからね。そうやって、苦労を乗り越えてきたというあなたにとっての思い出ストーリーや勲章を授かるためにしているだけのことだ。だから困難の正体はあなたがわざわざそれらを仕掛けているだけのこと。だからあまりにそれがうまくいきすぎてつらいのならば、あなたにとってのサクセスストーリーをいつでも書き換えればいいだけの話だ。そうするとこれまでのあなたの抵抗勢力が実はあなたの応援団だったということも簡単に実現するのだからね。

勲章

そうやって、人生のなんとなくの時間に対して強烈な印象と思い出という傷跡を残したくて仕方がないことに気づくだろう。ややもすれば生まれてから一度も注目もされず、大事に思われることもなく、その他大勢としてその場にいることからある意味特別な存在にほんのひと時だけれども、浮かび上がることができる。自分語りを延々とする老人は、昔話の中にしか自らの価値は存在しないと思いこんでいる。でもそれを今できていることがもはや奇跡だということにも注意を払うといい。すなわち己の敵は他のどこにもいるわけではなく、あなた自身の中にいる。だから誰かに打ち勝つとかという比喩はやめて、自らに勝つということが一番大切なこととなる。あなたはあなたにしか乗り越えられないね。それも昨日のあなたは今のあなたが設定しているだけの幻なんだから、その幻を消すことも実は簡単なことだとわかるだろう。仮想敵を生み出さないとあなたの存在すら危ういと思い込んでいることでしかないわけだからね。