青天の霹靂

日々

変化

あなたが望むようにいつも変わっていくのなら、あなたは小躍りして喜ぶだろう。けれども、いつもそうではなく青天の霹靂のように突然望まない環境になってしまう。だからあなたはいつも浮かない顔をして、またか、なんてつぶやいたりするわけだ。望まぬ変化にまた一から対応しなければならないからだね。ところが、それをあなたが望んだものだとしたらどうだろう。にわかに受け入れがたいかもしれないけれども、あなたが望んでいたそれとは全く異なることを受け入れることで、あなたの知らない世界の扉がまた一つ開かれるのは事実だね。すなわち、あなたの苦悩はすべて既知のことでできており、突然やってくるあなたが思いも寄らない出来事はあなたの世界をまた一つ広げるためにあるわけだ。知らないことはあなたが悩むことすらできないし、ましてやそれを危惧して不安になることすらできない。すなわちあなたが望む世界においての些細なトラブルはすでにあなたは知っていることだけでできているわけだね。

願望

あなたはなんとなく自らの世界がもっと広がっていけばいいと思っている。だからこそこのちっぽけな世界と自らの存在を拡大しようともがいているわけだ。それは同時にあなたの覇権を拡大することと同義であり、おそらく誰かとぶつかりあうに違いない。そうしないようにそっとやろうと画策しているだろうけれども、本質的にあなたが幸せだと感じているそれは、誰かとも同じなにかであるのなら、その椅子取りゲームの中での戦いとなるのは避けられないわけだ。すなわち、虎視眈々とその機会を狙っているのと同じであり、ましてや皆がいい人だとあなたが思いたいその組織において、あなただけがなんとかいいポジションにつきたいと思っているのは虫が良すぎるだろう。すなわち何かを願うということは、ある意味誰かから奪うということであり、それはあなたが望む幸せとは程遠いということをまずは知ることが必要だね。そう、あなたはそこですべてを間違えていることに気がつくことができるかどうかが、人生の分かれ道となる。

幸せの定義

あなたが幸せだと思うことをあなたの世界で望むということは、あなたの世界はそういう世界だと言うことだ。そうではなく、誰の何かを邪魔することもない世界を見たいのならば、まずはそういう世界がどういうものであるかを知らないとあなたの思考の俎上にさえ上がらないね。知らないこと、すなわち未知のことは想像すらできないわけだから、あなたの世界には絶対に見えないものだね。ただ、見えないものが実はたくさんあるという未知に対するぼんやりとした思いが、あなたを少しだけ違う世界があることに気づかせてくれる。ただし、それだけではあなたの理想の世界の材料までには至らないのは仕方がない。だから思わぬことが起きてくれているわけだ。なるほど、そうやってあなたが思っていたのとは違うことがたくさんあったんだと気づかせてくれているわけだ。それを損得勘定なしてそのまま受け入れていくことで、少しずつあなたの望む世界も変化していくわけだ。そう、あくまでもそのまま受け入れられるかどうかが肝なんだよ。あなたが嫌いな虫たちがそうしているようにね。