ラスボスはあなた

日々

宿敵

あなたはいつもあなたに対抗する敵と戦ってるつもりだろう。それは味方があなただからに過ぎない。あなたが敵であれば、敵と思っているすべての人はあなたの味方だとも言えるね。おかしな話だけれども、仕組み的にはそうなっている。あなたはあなたに打ち勝つことができていない。だからあなた以外の存在を敵だと思いこんでいる。だからまずはあなたが敵そのものだということを理解しなければ、ずっと敵に怯えた日々を過ごすことになるんだ。例えば、あなたはあなたには勝てたことがないね。ちょっとぐらいの贅沢は良いとか、これだけ大変な思いをしてきたのだからとあなたに褒美を与えようとする。やってはいけないとわかっていながら、ちょっとだけと言い訳をしながらあなたはあなた自身に常に負け続けている。そう、敵は外にいると勘違いしているけれども、実はあなた自身がその正体だということだね。

ライバル

あなたはいつも味方だから、それ以外は敵だと認識せざるを得ない。耳の痛い話をしてくる友人も、あなたの思いを汲み取らない上司も、みんないなくなってしまえばいいと思っているかもしれない。ところが、仮にそれが達成してようやく安心できる状況になったとしても、また新たな敵が現れるわけだ。それをおかしいと気づくかどうかがこの話がとんでもないかどうかという判断基準になるね。あなたが尊敬してやまない素敵な人々は、ほとんどが自分という敵と戦って、勝利していることに気づくだろう。そう、ライバルはあなたをその地平から引き上げるために存在してくれているということをそこで知るだろう。これまでの経験からも、あなたがいつも実は最強の敵であって、宿敵と思っていた彼らはあなたの支援者であったわけだ。なんということだろうと思うかもしれないが、基本的に世の中はあべこべになっていることが多いんだよ。

敵はあなた

それを知ってあなたが夢を叶えるためにどうしたらいいかということは、もう十分に理解しているはずだ。あとはそれを思考から行動に移せばいいだけなんだけれども、あなたはいつまで経っても自分に甘く、言い訳ばかり考えてやらない理由をずっと探しているね。それだとあなたが悪者になってしまうから、必死になってそうなった原因は、あなたの外側にこじつけてばかりいるわけだ。失敗しようが、成功しようが、誰もあなたを本質的に咎める人なんていないこともなんとなくわかっている。もちろんそれを見て嘲笑するような人がいるだろうけれども、それはかつてのあなたの姿だともわかる。なら最大の敵は誰だろうか。それはあなたの内側にしかいないね。なら答えはもう見えているはずだ。あなたが敵だと言いがかりをつけているすべては、あなたが言い訳のために生み出した虚像にすぎない。誰かに勝つとかよりもまずは己に勝つことが、宿敵を消し去る唯一の方法なんだからね。