夢の途中

日々

役割

あなたはかつてのあなたの疑問を解決するために生きてきた。だから今あなたはそれと向き合う準備が整っている。あなたが幼き頃に抱いていた疑問は、今のあなたには解決できる力が備わっている。かつてあなたが大人に対して疑問をぶつけていたそれらは、あなたがその役割を解決する側になるために今ここにいるわけだ。そうやって伏線回収していくことが成長と呼ばれる現象だね。おそらく今でも苦手なことがあるのは、かつてのあなたがそれに対して十分な納得を得られなかったことだろう。でも今はどうか。もしそういうことだったのかと気づいたならば、今度はあなたのまわりの子どもたちに、それを伝える役割を演じる番だ。勉強しなさいとか、早くしなさいとか、きちんとやりなさいとか言われてきたね。そのときのあなたはその意味をよく理解できなかったことも多いだろうし、反発もしたかもしれない。でも今はどうだろう。その中でもいくつか腑に落ちたことがあるのなら、その回答をする役割だろう。

夢と希望

世の中のことがよくわかってなくて、漠然とした夢を追いかけていた頃があったね。そのときのあなたはキラキラしてワクワクしていただろう。ところがそうやって成長していくにつれ、それがあなたが思っていたほどの遠く手が届かないものではないと気がついたとき、その夢はもはや夢ではなくなる。現実としての課題という側面のほうが強く現れて、ようやく手にしたもののその運営・維持に追われている毎日なんじゃないかな。それがきっかけとなって、あなたが漠然と追いかけていたものの正体がそこに現れたときに、もはやかつてのキラキラしてワクワクしていたあなたは消え去っている。だからといってあなたはそれを手放そうとはしないのはそれを今度は誰かに伝える役目を負っているからだ。しかしながら夢を持つなとは幼い子には言わないのも、同時にその本質がなんであるかを知っているからだね。

人生劇場

あなたがその役割として、いわば人生における配役が変わっただけであって、キラキラと夢物語を語る若者も人生という演目においては重要な演者でもある。だからこそ、あなたが演じる大人がそこに必要となるわけだ。夢は手の届くものへと変化した瞬間にタスクとなり、こなすべき仕事となるわけだけれども、それでも次の夢がまた現れるはずだ。そうやって夢が叶うと夢でなくなり、また叶わない新たな夢を追うことになる。そんなふうに人生という旅はその最期を迎えるまで続いていくわけだ。もうそんな夢みたいなことなんてなにもないよと思っているのならば、それもまたあなたの通過点であるね。夢も希望もなくなったとき、そして世の中はこんなものだとおもったとき、あなたは次のステージへと進んでいることになる。そしてそれを追いかけている若者がいれば、否定したり嘲笑したりするのではなく、応援して見守る役目を果たすことになるはずだ。かつてのあなたがそうであったように、幼き頃の夢を一つずつ叶えているわけだからね。