人生の進行表

日々

習慣

いつもと同じことをいつもとおおよそ同じ時間にやっていることがあるだろう。朝起きて、身支度して、駅に向かいいつもと同じ時間の電車に乗るのも、それがその日過ごす学校や会社や寄り合いに間に合うためだ。それが終わって帰宅するときも、同じ時間とまではいかないけれども、同じ電車に乗らなければならないのもそれが最短経路であるからだね。あなたの都合によって公共交通機関はスピードを調整はしてくれないので、同じ時間だけ電車に揺られ続けることになる。まだ元気な状態であれば、読みたい本などを読むことができるだろう。でも疲れてしまっては、スマホをダラダラと見続けているわけだ。そうやっていつもの我が家に到着すれば、あとは明日のための行動ルーティンとなる。シャワーを浴びたり、ゆっくり湯船に浸かったりして今日一日の汚れを洗い流して、寝床につくまでのごく僅かな時間は、その時々でやりたいことをやるために争奪戦が繰り広げられているだろう。

変わりたい

そんな毎日の中で、新しい習慣を組み入れようとしても、余白がほとんど残っていないわけだ。だから何か変化を入れようとして四苦八苦している。例えばたった30分のウォーキングを毎日どこかでやろうとしても、はてさてどこでそれをやる時間を捻出したらいいのかと思案する。おそらくは朝少し早めに起きて、その30分を確保するか、あるいは帰宅時に少し遠回りをしようとか、なかなかすんなりあなたの毎日にそういった新メンバーを迎え入れることが難しいね。さらにはキャリアアップのために少し勉強しようとしても、通勤時間で電車に揺られながら参考書を読むことぐらいしかもう隙間がない。まさかウォーキングをすし詰め状態の電車内でできるわけはないから、移動時間はどちらかというと思考作業に割り当てることしかできないね。そうやってなにか変えたいと思ったところで、すでにあなたには余白がそれほどない状態で苦しんでいるわけだ。

固定観念

それらは削りようもない重要なことばかりだと思っている。だから思い切ってやめてみようとはできないままでいるね。お風呂にはゆっくり入りたいし、通勤や通学時間もこれ以上最短時間とはならないし、少しぐらいは家に帰って好きなことをやる時間がほしいだろう。ましてや転校したり転職して通勤・通学時間を短縮しようなんて大掛かりの変更なんて思いも寄らないだろう。それらがなければあなたは壊れてしまうと思っているからだ。それらの必須の事柄にがんじがらめになってしまっている。だから、もっと新しいことをやりなさいと言われたところで、どこにそんな時間があるんだよと毒づいてしまうわけだね。そういうときは、まずはその固定観念を洗い出す必要があるわけだ。だからといって、睡眠時間を安易に削ったら健康を害して元も子もなくなるから気をつけた方がいいね。睡眠時間は確保した上で、はてさて何をどうしたら余白ができるだろう。それを考えるにあたっては一度タイムスケジュールを書き出してみるといいかもしれない。毎日のルーティンが実は固定観念そのものであるのだから、それを書き出すところから変化のチャンスを伺うといいね。