大逆転

日々

価値

何をやってもうまくいかなくて、特にそれで焦っているときは弱り目に祟り目のような事象が次々と起こったりするわけだ。すると、なんてあなたはついてない不幸な人生だと嘆き悲しみ、憤りの矛先を探すようになってしまうね。ところがそれらはすべて自作自演だとすればどうだろう。そんなことはないと心から断言できるかもしれないけれども、実はそういう乗り越えるべき壁が立ちはだかるが故に、あなたの挑戦に価値がどんどん付与されているのに気がつくだろうか。こんなときに限ってという状況において、まるであなたを邪魔するためだけに生まれてきたような出来事が次々と起こるのも、もうすぐゴールだと思って安心した瞬間に、大どんでん返しが起こるのも、あなたのそのチャレンジに華を添える演出としていわば必然的にそれが起こるのはそういう理由だからだ。たとえそれが頓挫しようとも、なんとか形になるせよ、そんな些末な結果よりも果敢に挑戦したその過程こそに、そうやって大きな価値を生み出しているわけだね。

エンディング

そうやってうまくいかないことがほとんどだけれども、振り返ってみればその最悪の状況も嘘だったかのように今にいる。もちろん願わくばあのときうまく行けば今頃きっとご満悦だったに違いないと時折思い出したりするだろう。でもそれを含めてそうしたかったという夢が叶っているとも言えるわけだね。苦労話として鉄板ネタになって、いつも周りの人を驚かせることができたりするわけだ。いわばそういった伏線をきちんと回収できているわけだから、プラスマイナスとしてはゼロというよりはむしろその失敗の経験が生かされ続けているとも言える。やらない後悔よりやってみて失敗する後悔のほうが数倍価値があるのはそういう理由だね。あなたがそうしなければそれを語ることもできないし、それを偽ったとしてもあなたが虚しくなってしまうだけのことだ。大いなる挑戦とひどい失敗は確実にあなたの誇りと変わっていることに気がつくだろう。

望み

そうやって、あなたの思いは一種の形となってすべては叶っている。逆もまた真なりで、成功うんぬんよりも失敗エピソードのほうがある意味受けがいいのもそういうことだ。それをまさに望んでいたからこそ、ライバルが出現してくれたわけだし、困難な障壁が立ちはだかってくれたわけだ。正直なところ今それらに感謝しているだろう。それができている今のあなたは、失敗をすることが恥ずかしいとか悪だとかいうのは、実はあなたを封じ込める悪魔の言葉なんだと看破しているだろう。だからこそ人生が好転していくわけだ。何かをやればうまくはいかないというのは、あなたが望む世界のためにそれが必要だから現れているとすれば、それらを恨むことよりも感謝してワクワクすることになるだろう。さらに言えばそれらを極端に恐れることもなく、まぁそういうものだろうと許容できるわけだから、もはやあなたにとってのつまらない洗脳は解かれている。あとはそれらとどれだけ戯れて楽しめるかだけが残るわけだ。