不完全なあなた

日々

完結

いろんな目標があって、それに対して必死に努力しているにもかかわらず、100点満点とはいかないのはどうしてか。それはこの世に完全という存在がそもそもないからだ。すべてが完全であれば、あなたはもはや何もすることもなくなってしまう。そうではなく、それぞれが不完全だからこそ、そこに冒険や夢や希望が生まれるわけだからね。そういう意味では逆の意味で、あなたは不完全であるからこそ完全であって、そのままでもはや完成された存在だということだ。ちょっと何を言っているのかわからないかもしれないが、すべてが完璧にうまく行けば、そこにはチャレンジや冒険が生まれないね。そこそこ上手く行きそうなんだけれども、ちょっと足りないぐらいがこの世のエッセンスであり醍醐味だということだ。だから、夢は叶っては夢ではなくなり、挑戦は不完全であるからこそその価値が高くなる。だからうまくいかないと嘆いているかもしれないけれども、それこそ人生を謳歌しているとも言えるわけだね。

宇宙の欠片

すべてを兼ね備えた才能と能力さえあれば、あなたの思いはすべて叶うとする。いざそうなったらあなたは人生の意味をどこで感じることができるだろうか。仮にそれに限りなく近づいたとしても、あなたは次の課題を見つけるに違いないね。そうやって面倒事を自ら生み出しているという真犯人は、実はあなただということだね。そんなふうに自ら課題を見つけてそれにチャレンジすることをやりたくて、今ここにいるわけだ。先の何をやってもうまくいかないと嘆いたり、呟いたりするのも、それを謳歌しているとも言える。それに気がつけば、あなたはすべてを兼ね備えた存在であり、かつその一部だけを切り取ったものとも言える。欠片はそのすべてがある場所を探し求めて、冒険の旅に出ざるを得ないわけだ。そこでついつい面倒だとか、ついてないとか、不運だとか言ってしまいがちなだけで、それもすべてが順調に進んでいる証拠でもあるわけだね。

終結

そこで、一旦の冒険の旅はいつか終わるわけだ。けれども、その時点で完成されたなにかであるとは限らない。おそらくは、うまくいかなかったことばかり思い出すかもしれない。その意味では未完であり、永遠だとも言えるね。ここで終わりというゴールがあるわけでもなく、ずっとドラマで言うところの続く、が続いていくからだ。そういう意味で永遠にそれは終わらないとも言える。しかしながら、今この不完全な状態をいかに楽しめたかどうかは、あなたの総括であるとも言えるね。どれもこれも思い通りとはいかないけれども、その過程を大いに楽しめたかどうかを最期に問われる。そしてそれが一旦の総括として納得がいけば、あなたであった日々がいかにそのためにそうなっていたということを知るだろう。幸せも不幸もそんなものはこの世には実在しない。ただいろんな現象が生まれては消えていくだけだ。そしてその一部がまさにあなたもそうだったと言うことに気づけば、そのときあなたは静かに笑っているに違いないね。