大いなる流れにのる
逆行
自然の流れに身を任せて生きるということは、普段の努力や頑張りがいかに流れに反しているのかということなんだと思い込んでいる。何かを変えてやろうとか、いつまでに達成しなければならないとか、奮起するというのは流れに抵抗することである事を体験している。おそらくは自然の流れに沿って生きていれば、何も達成することもないし、そもそもそのための無理はそこにない。あるがままがいいとかそのままがいいとかというのは、体の良い言い訳に感じるだろう。ところが、なにか世の中を変えようとか、無理だと思われていることを払拭したいと思うと、とてつもない流れに対して逆行することそのものだね。だからこそ、とても疲れるし大変だし、いろんな思わぬトラブルに見舞われることになる。それを覚悟の上で、どうしても成し遂げたいなにかに対して全勢力を費やしているわけだ。そこで諦めたら試合終了なんだけれども、最後までずっともがき続けることで稀にそれが実現するわけだし、それがあなたの喜びと達成感を生み出しているわけだ。
満足度
どうせダメだろうと思っていたことを、ひっくり返す快感がそこにある。努力をすれば、頑張れば大いなる流れさえあなたがコントロールできるという喜びがそこにある。それがなぜ喜びや快感になるかというと、敵が大いなる流れであり、普通にやっているだけなら到底打ち勝つことができないぐらいの強さがそこにあるからだ。その強敵をやっつけたときに、あなたはスーパーヒーローになれるわけだ。誰もがそれを諦めていたことに対して、アンチテーゼを打ち出すことが快感なんだけれども、それはどうしてそういう感情を感じることができるのだろうか。自然体に生きることの方が、無理もなく快適な生活なはずなのに、そこから脱出するためにあなたは苦労を買って出ているわけだ。もう無駄で無理なことだらけなのに、それを達成できたと思うことで快楽を得るのは、そこにどうせ無理だと思っていたあなたがいたからだね。無理を可能にすることで、新しい扉を開くことができたわけだ。
無理なこと
実はその達成も、大いなる自然の流れの一部なんだ。あなたが自然の流れだと思い込んでいるそれは、実はそれすらも間違っているわけだね。怠惰に過ごすことと自然に流れに身を任せることは同義ではない。そもそも次元が違うということをそれらは証明しているわけだ。ややもすれば流れに逆らうことは良くないと言われると、なら楽をすればいいんだと勘違いすることになるけれども、実はその抵抗でさえ次の場所へ移動する自然の流れなんだからね。だから結局のところ自然の流れに楯突くことなんてそもそもあなたにできることではないわけだ。もう一度大いなる流れに沿って生きるということを再確認すると、あなたがやりたいことをやれるだけやることである。何もしないでボーっとするのが自然に沿っているわけではないね。だから、あなたがそもそも無理難題だと思っているそれは、やれるだけやればいいんだ。それが自然の流れそのものなんだから安心していいね。