あなただけに雨が降る

日々

忙しいということ

たまには息抜きをして、自分の好きなことに熱中したいと思っている。そう思うならすぐさまやればいいことだけなのに、いろんなやらなければならないことが多すぎて本来の人生の楽しみはずっとお預けのままだね。それでいつかはきっと楽しめるようにとなんとか我慢して、今を生きている。そうこうするうちに、あっという間に時間が過ぎていてあなた自身もびっくりしている。あっという間の10年だったし、おそらくこれから先も同じように過ぎていくのかと絶望の淵に立たされている。だとすれば、あなたが忙しく思っているそのやるべきことは、本当にそうなのかどうかを再考した方がいいね。もちろん生きる糧を得るためにまさに必死で働いていたりするのだけれども、本来のあなたはそれをやるために生まれてきたのだろうか。それはあくまでも人生の彩りを司ってはいるけれども主役ではないだろう。

のんびり過ごすこと

なら生きるためのお金を早めに手にすれば、あとはのんびり人生を謳歌できるだろうと思っている。それさえあれば、もうやりたいことをやりたいようにできると思っている。ところが実はそうなったらそうなったで、その原資が減っていくことに気が気じゃなくなってしまうね。残高ばかりに囚われて、結局のところ好きなように過ごせると思っていたら実はそうでもなかったというオチだね。いつも意識しない呼吸のように、自然と必要に応じて吸ったり吐いたりするかのごとく、お金もそうなればいいだけのことだね。何もたくさん手元にあればいいわけではない。必要に応じて支払って、そのことによってまた必要分だけ手にすればいいだけのこと。余裕は少しあったとしても、それほど高額でなくてもいいのはその循環がうまく行っているからこそだね。万が一足りなくなったらどうするという不安は、あなたが誰にも頼れないという証拠でもある。そんなことでのんびりと暮らしたいなんて夢のまた夢だろう。

感謝すること

あなたを支えてくれているのは何もお金だけではない。金融資産がどれだけ大きくなろうともあなたの幸せはまた別のところにあるね。より良く生きるということは、あなたが適度に不安になり、適度に問題解決をしているまさにその時を指すわけであって、何も心配のない暮らしではないね。現にそうなったところですべての悩みは解消したという人が未だに現れないのは、そういうことだろう。ということは幸せの本質はどうやらそこにあるわけではない。何を持って幸せかという問題は永遠の課題であるのは、その本質を見誤っているからだ。その視点で見つめ直すと、あなたが思ってもいないところであらゆる人やモノに支えられてようやくあなたはそこにいることができていることを知る。そしてそこはあなたかそうでないかさえも明確な境界線などないことにも気づくだろう。結局のところあなたはあらゆる世界に支えられているわけだし、あなただけの世界がそこにあるのもそれ以外がそれを補完してくれている。もうそうなるとすべてに感謝するしかなくなり良いも悪いも超越できるわけだ。