遠回りが近道を見つける

日々

すぐにやる

今やりたいことがあれば、最初にやるのをおすすめするよ。後回しにすると結局のところやりたかったけれどもできなかった、というオチになるのは十分にわかっているはずだからね。だから、思いついたらメモするなり、なんならそれすらももったいないのですぐさまやればいいことだ。もちろん無計画ではできることも限定されるだろうから、思いついてすぐにできそうにもないことは分解して、今すぐできることから着手するといいね。それを古来から段取りと呼んでいたわけだね。段取りとはゴールを見据えて分解したパーツを順次処理していくことだ。もちろん多少前後して手間が増えてしまうこともあるだろう。けれども計画に時間をかけてしまうよりも、実際に手を動かしてやってみると見通しがつくことの方が多いね。現代ではスタートダッシュと言うのかな。とりあえず走りながら考えるというイメージが一番近いかもしれない。

どうせ無理

でも、あなたの腰はいつも重いね。なぜなら、どうせできっこないと最初から思考が諦めさせることが多いからだ。少し考えただけでも壮大な目標に向けてのステップが果てしなく多いことに気がつくからだ。だから聡明なあなたはそんなことは到底ゴールまで到達するのに途方もなく時間がかかることがわかってしまうからだ。しかし千里の道も一歩からと先人が言うように、だからといってやりたいのにやらないことを続けている方が、無意識下において自己肯定感が低下し、それ以外のあらゆる生活態度に影響してしまうことの方が重大な損失となる。やって失敗したらやっぱりな、と悔やみながらもやった経験があなたの思考を知らず知らずのうちにアップデートしていることに気がつくだろうか。その失敗という貴重な経験においてあなたの目論見はより正確になっているのだからね。そして次の段取りに大いに役立っている。

見通し

そうやって、今までは途方もない道程にしか見えなかったことが、徐々にくっきりとやるべきことが見えてくるようになる。まさに失敗の連続のおかげで、予測と実測の差異がはっきりしたからだ。そうなるにはやっぱりどんどん中途半端であってもやり続けて、失敗し続けないと得られないスキルだとも言える。手を動かすことで実測値がわかり、予想よりも想定内か想定外かを測ることができるようになると、これまでどうせ無理だと思っていたことも、案外できる方策が見つかってくる。そうなるとあなたの段取りの能力が向上し、より大きな目標に対しても細かい戦略に分解して一つ一つを確実にこなしていけるようになる。もちろん一足飛びで達成するわけではないけれども、兎にも角にもそうやってもがき続けることが唯一の突破口でもあるわけだ。そのことであなたのこれまでの遠回りの人生の本当の意味を知ることになるだろう。近道ばかりを探していても見つからないのは、実際に道を歩いたことがないからなんだね。