自信は過信
絶好調な時ほど慎重になれと先人は言うけれど、余計なお世話だってずっと思っていたんだよ。そんなこと人にとやかく言われる筋合いなんてこれっぽっちもないってね。でも身をもって体験すると、どれだけ自分をえこひいきしてみているのかってことを痛感する。自分を特別扱いする癖があるんだ。「勝って兜の緒を締めよ」ってそういうことだね。
ナンシーとイクラちゃん
制度とか法律とかの枠組みがあるからこそ、そこを書き換えることができる幸せを自由と呼ぶんだろうね。自由になるにはまずは枠組みがないといけない。ということは自由と制限の枠組みとはセットなんだよね。何らかの制限が完全に壊れてしまうと途端に自由を見失ってしまう。だから古臭い縛りや枠組みにいつも感謝しかないんだよ。
バグってるわたし
人生ゲームプログラムで重大なバグが発見されました。「わたし」というプレイヤーは実は「わたし」ではないというシンタックスエラーのようです。この初歩的なミスにより、ゲームプレイにおいて、次々とありもしないことに悩み苦しむというシーンが増えてしまったようです。まだ公式からアップデートされるという発表がないので注意しましょう。
夏に溶ける
暑くて辛く感じる人がいる。けれど暑い日はやがて終わることを知っている。だから暑いけれど大丈夫。ずっと続くわけではないという安心があれば楽しむことだってできる。暑い夏を心待ちにしている人もいる。そういう人には暑い夏は一瞬に感じるだろうね。そう、今ここは、常に変わり続けることさえ知っていれば何だって楽しみになるんだよね。
多勢に無勢
みんなとそれほど変わらないことに安心するのに、目指すところは少数派の勝ち組にいつかなりたいと思っている。一握りの希有な存在になりたい思いが強過ぎて、多数派であることに辟易している。勝ち組を勝ち組たるものにしているのは、多くのそうでない人の支えがあってことだよね。勝ち負けは同時に存在しているのよ。
世間の風
波風立てないでそっと動くのもいいけれど、時には思い切ってもう少し速く走りたいときもあるよね。そういう時は知恵を絞って対策をすれば心地よい風の中を走ることもできるんだよ。でも無理は禁物。疲れたら止まることも大切。止まれば風は止む。だからといってそのままでは違う景色を見ることはできなくなるね。だから心地よい速さで走ろうよ。
炎上コンサルタント
危険な場所にはもとから近づかないことがリスク管理の肝。その計算能力の精緻さが仇となってどこもかしこも危ないところばかり。外に出たらすぐにやられるので、誰もいない場所に身を隠して潜むしかなくなってしまう。そうなると身動きできなから、やっつける相手だけを血眼に探し求めるようになる。それって本当にリスク管理なの?
一手間
どんどん便利になって現実よりもスマホの中の方が充実している時代。手間が省けることを目指して夢のような暮らしに近づいている一方で、手間隙かかるひと昔前の方が充実していたなんていう声もあがる。どっちがいいとか悪いとか言えること自体が素晴らしい世の中になった証拠じゃないかな。比べられるぐらいになったことがステキだと思うよ。
ステキっていいね
いいねの数が増えることがステキなことに乗っ取られると、ステキなことが嫌なことにどんどん変わっていくよ。それを求めているのもあなたなんだけど、ステキなことばっかりに注目し続けると、その分嫌なことも増えていく。気がついたらステキなことを見つけることも難しくなっちゃう。ステキなことってもともとそういうものだったっけ?