日々

日々

大きく儲かったら、その分を世間のために施しなさい。それが商いの基本。かつての商人は儲けを独り占めすると結局のところ大きな視点では誰も得しないどころか、商いも続けていくことができなくなることを知っていたね。商いは価値を提供すること。そこに儲けがあるのは価値を提供することを続けていくための費用を賄うためだね。継続は力だね。

日々

10年後には無くなる職種とか言っているけれど、そもそも仕事なんて究極的にはやらなくていいことだね。でも人は社会を構成して生きているから、それぞれ社会を維持するために分業が必要になって仕方なく仕事をすることになった。農業も工業も結局は自分たちが使ったり食べたりする量を超えて作っているね。この余剰が今の社会を支えているね。

日々

白々しく嘘っぽくあなたは自己紹介をしている。けれども、なぜかその方が評判がいいね。そういうバグが言葉にはあるんだよ。言葉はあなた以外のことを認識するのに使っている。その認識はもちろん言葉で説明できるね。でも言葉を巧みに操っているのは誰か。あなたなんだとしたら、あなたはあなたを認識できないし説明できない罠に陥ってしまう。

日々

人混みの中で、あなたは友人と会話ができる。友人の声だけがあなたの耳に届いているからだね。でも、そこには数え切れないほどの音がある。隣の人の声、車が行き交う音、店先のBGM、荷物をおろす台車の音、電車が走り出す音、遠くの踏切の音、数え上げるとキリがないほどの音に囲まれている。だけどあなたは友人と難なく会話できるんだよね。

日々

知っていることばかり増えて、全部知ったかぶりしているけれど、いざ体験すると今回が特別だと感じることが多いね。季節が冬になって寒くなることは知っているけれど、いやぁ、今年は特に寒いねぇという会話を毎回しているような気がするのはそういう言葉に変換された記憶の情報量より体験のそれが圧倒しているから。だからこそ今を楽しめるね。